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幸田文の本
こんにちは!島野です🎶
ここ数日は上着も要らないくらいあたたかくて気持ちがいいですね☀️
さて、今日はTOROtoにある本を紹介しようと思います。
皆さんは幸田文の本を読んだことがありますか?
若い方にはもしかしたら馴染みがないかもしれませんね。
昭和の中頃から活躍した作家で、小説だけでなく数々のエッセイをのこしています。
私は学生の頃、幸田文の父である幸田露伴の作品を読んだのがきっかけで彼女のことを知りました。
彼女の作品にはよく、料理の描写が出てきます。
その描かれ方はとても美しく鮮やかで、
読んでいると菜を刻む感覚やコトコトと何かを煮炊きするお鍋の音まで聞こえてくる気がするのです。
例えば、寒い朝に早起きしてきちんと出汁をとってお味噌汁を作ると気持ちがしゃきっとしませんか?
そのしゃきっとする感覚を本の中で味わえるのが幸田文の作品です。
・・・とまぁ、これは私の個人的な感想ですが、
TOROtoの本棚は「食」をテーマにした本を揃えているので
彼女の作品の中から写真の二冊を選ばせていいただきました。
「台所のおと」は短編集で
「食」とは関係なさそうな作品も入っていますが
意外と食べ物に関する描写が出てくるので
そこに注目して読んでみるのも面白いかもしれません🍡
「幸田文 台所帖」は、父露伴に叩きこまれた台所仕事の様々がリズム感のある文体で綴られているエッセイ集です。
エッセイだけでなく「私のメニュウ」と題した献立のメモ等も載っていて面白いですよ。
私はこの本を読んで初めて「鯉こく」という料理の存在を知りました🐟
どちらも素晴らしい本なのでTOROtoにお越しの際はぜひ手に取って読んでみてくださいね📚
では!
島野